街が箱で埋め尽くされる! Uberの動画


街が箱で埋め尽くされる!

最近、YouTubeを見ていたらお目当ての動画前に始まったり、街の中の広告用大画面でも見かけるのがこの動画。KLセントラル駅内の大きなモニターなんかでよく見かける。

タイトルは、「Boxes | Let's Unlock Kuala Lumpur」。
大きな箱を車に見立てていて、人々がこの箱に乗って出かけたらどうなるか……というもの。

最終的に、街は箱で埋め尽くされて人は身動きが取れなくなり、イライラし始め、道端には箱がうずたかく積み上げられて、しまいには崩れてくるほどに。

最後に「クアラルンプールでは、ドライバーは毎年平均20日間分の時間を渋滞や駐車場を探すのに費やしている」という文字が出ておしまい。

The average KL driver spends nearly 20 days a year in traffic and looking for parking.

それにしても、1年に20日間か…。すごい無駄な時間だなあ。






メイキングのムービーも公開されている


この動画、メイキングのムービーも公開されていて、なんか街の様子がマレーシアっぽくないなあと思っていたら、バンコクで撮影したらしい。
ほかの都市でも放映されているのかも。

200人のエキストラが参加したそうで、見渡す限りの道という道に箱がずらりと並ぶ様子は圧巻。さすがに一部はコンピュータグラフィックスかな?




YouTubeを観ているときに出てくる広告ってうっとおしいけど、こういうユーモアあふれる作りこんだ動画なら、じっくり観てしまうなあ。


カーシェアで生活は効率化されるのか?!


動画の下には、Uber Malaysiaのサイトへのリンクがあって、サイトを見てみると、KLの交通状況について詳しく説明されている。以下のような感じ。

KLには580万台の車があって、それが全部駐車するにはKLCC9個分の駐車スペースが必要。
クアラルンプールでは、ドライバーは毎年平均20日間分の時間を渋滞や駐車場を探すのに費やしている。その時間を家族や友達と過ごすか、バケーションに当てた方がいい。
KLのドライバーは、毎年平均で16000リンギを駐車代や交通費に費やしている。
しかも、私たちの74%は、駐車場が見つからないために重要な約束に遅れたことがある。

最近の研究では、現在の60%の車があれば十分だという結果が明らかになっている。
もし、不要な車がなくなれば、レイクガーデン140個分のスペースが確保でき、そこを病院や学校や公園として使うことも可能なのだ。
都市が効率的に動けば、人々はもっと多くのことができる。


16000リンギといえば、約45万円!! 本当かな?

でも、この数値は大げさな話ではないかもしれない。

人気のショッピングモール「ミッドバレーメガモール」は駐車場が見つからないことで有名だが、駐車場を探して30分くらいさまよったことがあった。

実際、車を持っていても、駐車場が見つかりにくい近場にちょっとした用で行くときはUberやGrabを使うという友達がいる。
「移動自体は5分くらいの場所で、30分くらいで終わる商談なのに、駐車場を探すために30分もかけるのはばからしいから」というのがその理由だけど、確かにそうだ。

そんなわけで、「車をもっていても、UberやGrabを使うという人」というマーケットはまだまだ広がりそうだ。


とはいえ、電車がまだまだ開発途上のクアラルンプールでは、よっぽど都心に暮らしていない限り、車は必要、というのが定説で、車を持たないという選択肢は広まりそうにない。

車なしでずっとKLで暮らしている私からみれば、車がなくても、まあ、なんとかなるとは思うのだが。

あと、車はやっぱりステイタス。お金がある人は、日本より高いのに、いい車を買いたがる。
車をもっていないのは、学生とか、定職についてなくてローンが組めない人とかかな。

車を持っていないことが「新しいこと」「クールなこと」と認識されるようになって、日本のカーシェアみたいなのがもっともっと充実して、自宅の近くで必要なときに車を借りられるようになれば、車を所有する人も減る…かなあ。

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